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2017年3月19日日曜日

塾に通っていなくても高校入試情報は入手できる

 3月17日は愛知県立高校の合格発表でした。平成29年度から入試要領が一部変更になりました。最も大きい変更は、三河学区の三河第1群と三河第2群が統合された点です。
 これにより、三河地区の受験生にとっては昨年までと較べて学校選択の幅が広がりました。

 高校受験においては、子ども自身だけでなく保護者も試験制度や高校に関する最新の正確な知識を持ち、お子さんの相談相手として的確なアドバイスをしなければなりません。

 お子さんが塾に通っている場合には、こうした入試情報は塾からさまざまな形で提供されるでしょう。一方、市立中学校において、生徒と保護者向けに入試制度の説明があるのは3年生の初めです。しかし、市立中学は塾や予備校ではありませんから、手厚い受験指導や生徒一人ひとりのニーズに合致した情報提供は期待できません。

 そもそも、明確に入試を目標に据えて高い授業料を取って行う塾の受験指導サービスと、公立学校の受験指導とが同じはずがありません。

 そうなると、塾へ通っていない子どもとその親は、学校の先生に頼るだけでなく自ら能動的に動いて情報収集しなければなりません。

 愛知県の高校受験制度やしくみについては、愛知県の学習教育部高等学校教育課のホームページを見るのが一番確かでしょう。

 各高校の偏差値、難易度は最も欲しい情報のひとつですが、個人がインターネットで取れる情報は乏しいです。あっても、どの程度信用してよいのかわかりません。
 中学校は過去の生徒の豊富な実績データを持っています。ここは学校の先生に相談すべきところです。

 そして、次には当然、「その学校に合格できるか」、「あとどの程度成績を上げれば合格できるか」が最大の関心事となります。
 たとえ生徒と毎日接している学校の担任であっても、これに正確に答えることは難しいはずです。安易なことは言えません。後々、「先生は大丈夫だと言ったじゃないですか!」ということになりかねませんから物言いは慎重です。

 この問いに答える唯一の方法は模擬試験を受けることです。学校でも模試を行いますが、自分で申し込んで学校外で受験することをお勧めします。母数(受験者数)が多く、合否判定の信頼度がより高いと思われるからです。

🐧愛知全県模試
 年間5回あり、個人でインターネットから申し込みができます。学校の内申点、志望校を記入すると、合格可能性を判定してくれます。個人受験の場合6千円と結構高いです。個人で受験する場合、受験会場が名古屋となる場合もあります。

🐵河合塾 高校入試統一テスト
 夏から秋にかけて3回ほどあります。主に河合塾の生徒が受験しますが、塾生以外でも受験することができます。インターネットから申し込みます。4千円くらいかかります。

 県立高校の過去問は、いくつかの出版社から出ています。過去3~5年間、5教科、A日程とB日程の過去問が収録されており、千円程度ですから購入しておくと良いでしょう。

 塾へ通っていない場合でも、学校の先生に積極的に相談したり、インターネット、外部模試などを上手く活用することで、必要な入試情報を得ることは十分可能です。